クライマックスを撮る

9・10・11月のぶっとびヒーロ映画「いよいよ映画を撮る」
9月はいきなりですが「クライマックスを撮る」

今回はビデオ撮影におわれ、気がつくと写真を数枚しか撮っておりませんでした。
参加された方で、写真撮られた方は、ぜひゆずってくださーい。


…ということで、今回はいつもより長めの文章と数枚の写真での報告です。

今回の一番のりは「工作王子」。ストーリーでは工作王子は、遅れて登場のはずですが、今回は時間前に完全装備で鎧と剣をつけて登場。
工作王子こと、りゅうくんの立派なところは、材料を買わないところ。家にある厚紙やゴム、ひも、ネットなど、素材をみるとビビビときて「そーだ、いいこと思いついた」とつくりはじめるのが、王子流。
そうこうしていると、せいみくん登場。今日もやる気まんまん。毎回コミカルなキャラでもりあげてくれる。せいみくんの姉のとうみちゃんは、前回「悪役やりたい」と立候補。しかし、今日は部活で残念ながら欠席。夜を支配する悪者は卓球部所属である。
来た人たちから、早速小道具のつり革を作ってもらう。ならべてぶら下げてみると、なんだかパン食い競走みたいになって、食いつく子もあらわれる。つり革の上部に思い思いの広告もつける。
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さとくんは、いつも看板づくりが好きで、毎回、勝手にいろんな看板をかいては貼付けている。実は天性の「小道具さん」なのではないかと思う。ということで、今回は駅のかんばんをつくってもらうことにした。さとくんのつくる駅の看板は、さらに「こうじ中」「やすみです、 しずかに」というミニ看板もついている。自分でどんどんストーリーをふくらませていく小道具さんである。
クライマックスを撮る
映画撮影といえば「カチンコ」。ヨツカドさんに切ってもらった木をつないで、そこに黒板風の黒色画用紙をくっつける。
工作王子が早速「シーン1」の文字をあっという間にきりぬいてはりつけてくれる。
クライマックスを撮る
時間と段取りをきっちり守りたいこうくんを助監督役に抜擢。「じゃ、ぼくやりますから」と「シーン1いきまーす、3、2、1、スタート」とやってもらう。なかなかいい感じ。
〈シーン1:はじまり〉夜の支配を受け、闇の中で取り付かれたように工作をしているというシーンだ。
一番とりつかれたように絵をかいているのは、てんくん。たのしそうに「熱帯の鳥のかいじゅう」をカラフルに描いている。
クライマックスを撮る
となりで、ふかさわさんが2mくらいの仮面ライダーWをかき出す。てんくんもふかさわさんといっしょに仮面ライダーWにせっせせっせと色を塗り始める。ふたりで1人、まさにWだ。できあがったWは入口のところにぶらさげられた。大きくて迫力ある。それをくぐってみんな出入りしてくる。いったりきたりしている子はいつの間にか、顔にWの色がついていたりする。しかし写真を撮り忘れたのがざんねん。
けんちゃんは今回は、等身大の仮面ライダーフォーゼを描く。自分で紙の上にねころがりながら、自分で自分の輪郭をかくという技を披露。ちょっと苦しそうなので手伝う。できたら、頭からそれをぶらさげる。新しい全身タイプのお面だ。これも写真がないのが悔やまれる。
こはなちゃんは、紙になったお姫様の実物の衣装をつくる。
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ピンクのビニールのドレスになぐりがきをした紙のスカートを巻く。かわいいお姫様のできあがり…写真ないけどかわいかった…。
そんなこんなで、撮影も小道具づくりもすすんでいるようだが…。
〈シーン2、3、4:おおいにもめる!〉せいみかいじゅうが駆け込んでくる。よるの毒がまわって、工作していた人々がバタバタ倒れる、そこへ工作王子登場…という設定。助監督こうくんのかけ声で演技開始。まず、笹田がたおれると、次に倒れるはずの助監督のこうくん「だいじょうぶですか!」と助けにきてくれる。おっと、みんな倒れるのではないのか、いや、そのときどきで変わっていい、いや、ちゃんとやること決めたい、こどもたちがケンケンガクガク。駆け込んでくるかいじゅうも、いつもの迫力なく、ちょっとよそゆき。工作王子が登場するところまでなかなかたどりつかない。王子もちょっとイライラ。
合間に王子が姫を助けに行く階段のシーンを撮ろうとすると、「あーあ、鎧が壊れた」とか、いろいろ起こる。
じゃ、姫が紙から人間になるシーンを撮ろうとすると、「姫が逃げた!」それまでよろこんで着ていたドレスをあっちで脱ぎすてている。
ま、今回はこんなところ。
よくわかったことは、ぶっとび映画はやはり、実は映画になっていたという裏技むきだ。あらたまって撮ろうとするとみんな急にぎくしゃくしはじめる。撮影をやめるとまたおもしろいことがいろいろ起きる。
ストーリーを共有していても、それぞれのこだわりどころがまた違う。カメラをまわしていざ本番となると、ぶっとんでいた子どもたちにも思いのほか緊張がはしるということがわかった。
結局、来月は、撮りたい場面がおきそうな設定をつくって、それらしく撮ることになりそう。設定をどうつくるかがミソになりそう。
実は舞台裏のメイキング、ふだんのままが一番おもしろい。だけどあえてお芝居の設定をしてみると、こだわりのもめどころがみえてくるのもなかなか興味深い。

なにより、おもしろいのは、もめるほど、みんな、映画を撮る気まんまんなのだ。
それぞれの頭の中に、自分の映画が育っているらしい。

来年は,やはりプロにとってもらいたくなってきた!

★次回は10月22日 「さらに撮る」
波瀾万丈、乞うご期待!
参加希望の方は、buttobiart@yahoogroups.jpでお申し込みください。


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